今回は、ゴールドジムの破産申請についての情報まとめ【今後の日本のジムの課題にも言及】というテーマについてお話していきます。
✅本記事の内容
・米ゴールドジムの破産申請についての情報まとめ
・ゴールドジムCEOの発言から読み取れる動向
・日本のゴールドジムには現時点では影響なし
・現時点の日本のトレーニングジムの経営状況
・今後のジム経営に求められる事
1.ゴールドジムの破産申請についての情報まとめ
現地時間5月4日(月曜日)に、アメリカの大手フィットネスジムである『ゴールドジム』が連邦破産法の中の第11条(章)を裁判所に申請し、適用しされて経営破綻しました。
理由は、新型コロナウイルスのパンデミックによるジム閉鎖が相次ぎ、経営難に陥ったとされています。
現時点での報道によると、ゴールドジムの閉鎖は本社直営店のみにとどまるとのことなので、日本を含めたフランチャイズ店舗には影響がないとされています。
※フランチャイズ
→本部と加盟店が契約を結び、加盟店が本部の商標やサービス・経営ノウハウを得られるシステム
本部からの情報を紹介します。
“To be clear, the filing should not impact our licensing division, it is not associated with any of our locally-owned franchise gyms, nor will it prevent us from continuing to support our system of nearly 700 gyms around the world. While the COVID-19 pandemic certainly impacted our company-owned gym operations, we expect the filing will have no further impact on current operations.” 引用:BUSINESS INSIDER
意訳するとこんな感じ⏬
私たち(ゴールドジム本部)が所有するフランチャイズジムのいずれとも関連付けられておらず、世界中の約700のジムの私たちのシステムをサポートし続けることに問題はない。
COVID -19のパンデミックは、会社所有のジム業務に確かに影響を与えましたが、申請が現在の業務にさらに影響を与えることはないと予想しています。
現時点では『予想』の段階らしいので100%安心できないと言うのが現実。
ゴールドジムは世界一のフィットネスクラブなだけあり、この報道はかなりショッキングなものです。
①連邦破産法11条とは
連邦破産法11条は、アメリカの経営が行き詰まった企業の処理を定めたものですが『企業が潰れて消える』ものではありません。
裁判所に申請することで裁判所は企業に対する『救済命令』が出され、会社の資産は確保されて従業員の賃金も確保されるようになっています。
今回のゴールドジムの経営破綻は『存在が消える』のではなく、事業を継続しながら再建に向けて頑張ろうと言うもの。
日本における『民事再生法』に値するとされています。
②ゴールドジムが閉鎖するのは30店舗のみ
繰り返しになりますが、財政健全化のために閉鎖されるジムは本部直営の店舗30カ所のみ。
事業継続のため、ゴールドジムは今後もデジタルやプログラム・現段階で700店舗あるフランチャイズの経営を拡大していくそうです。
ゴールドジムの社長兼CEOであるAdam Zeitsiffさんは以下のようにコメントしています。
“We want to be 100 percent clear that Gold’s Gym is not going out of business,” President and CEO Adam Zeitsiff said in a press release. “The brand is strong, and we’ll continue to innovate and grow our digital business, our licensing program and our global footprint as we focus on serving our millions of members across the world.” 引用:BUSINESS INSIDER
これも意訳するとこんな感じ⏬
「Gold’s Gymが廃業しないことを100%明確にしたい」
「ブランドは強力であり、私たちは世界中の何百万人ものメンバーにサービスを提供することに焦点を当てながら、デジタルビジネス、ライセンスプログラム、およびグローバルフットプリントを革新し、成長させ続けます。」
8月までに会社再生を目指す予定だそうですが、今後のコロナウイルスによる影響次第では最悪の場合も考えられるので覚悟が必要かもしれません。
2.米ゴールドジムの破産申請から考える【今後の日本のジムの経営スタイル】
ゴールドジムほどの企業が今回のような財政難に陥っていると言うことは、日本のジムも決して安全ではありません。
日本にも、コナミスポーツクラブ・ティップネス・NAS・ルネサンス・メガロス等々いくつかスポーツクラブがありますが、コロナウイルスの影響で全て閉館しています。
そして、緊急事態宣言が5月31日まで延長されたことを受け、さらに閉館する事態になっています。
ティップネス⏬
ルネサンス⏬
NAS⏬
僕自身、某スポーツクラブでトレーナー関連のアルバイトをしているのですが当然仕事がない状態です。
また、これを機に退会する方も多くいて手続きに追われています。
こうなると当然ジムの経営は苦しくなり、ゴールドジムのような経営破綻や、僕のようなアルバイトは切られていく可能性は大いにあり得ます。
緊急事態宣言が解除され、営業を再開したとしてもお客さんが元のように戻ってくるとも考えにくいです。
理由は、今回のコロナ騒動でトレーニングジムは三密空間であり、病気の感染リスクを高める場所と言う悪いイメージが定着してしまったから。
僕らも立場上、『徹底した換気や消毒作業には努めています』….とはしているものの、ジムから今後感染者を絶対に出さない確信は持てないと言うのが本音でもあります。
ただ….
ジムの休業日ギリギリまで来ていたお客さんは、60〜80歳近くの高齢者が圧倒的に多く、少し危機感すら感じました。
目に見えないものが相手なので、限界があるのが事実。
『ええ?ジムに行くの?大丈夫?』と言うのが今の世間の認識でしょう。
各ジムが潰れてしまったり、従業員が切られるのも時間の問題だと思っています。
✅今後の日本のジムが力を入れるべきこと
コロナウイルスと同じような騒動が、また今後起きることは十分にあり得ます。
倒産リスクや感染を防ぐためにも、今後のジムの経営では、ただ単に設備を提供するのではなくオンライン指導へと移行するしかありません。
もちろん日本でもオンライン化の導入を最速で進めるべきだと考えています。
また、今までジムに通っていた個人側に関しても、ホームトレーニングというのも視野に入れるべきかもしません。
経済的な問題や自宅のスペースの問題もあるので一概にはいえませんが、パワーラックやバーベル等々の器具を自宅の1部屋に設置することが実際に広まりつつあります。
経済的なことだけを考えれば、今後ジムに費用を払い続けるよりも器具を一式ドカッと買ってしまう方が、格安で済むのも間違いないので合理的といえば合理的。
今後のコロナウイルスと、各ジムの様子を自宅から見守るしか今はできないですが、我慢の時期を乗り越えていきましょう💪
以上で記事を終えたいと思います。
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