「パンツのお尻まわりがきつい」「横から見たシルエットをすっきりさせたい」と思うことってありますよね。
一方で、お尻を鍛えようとすると、
- スクワットをしたら、逆に大きくならない?
- 家でできる筋トレは、どれを選べばいい?
- 食事や歩く量も変えた方がいいの?
こんな疑問が浮かんで、何から始めるか迷ってしまうのではないでしょうか。
本日は、都内外資系企業に勤務しながら、ボディメイクのプロとしても活動している私が、自宅で取り組める5種目と食事の整え方、ヒップサイズの見方を解説していきます!
この記事を書いた人
田中圭介
NSCA-CPT(米国発のNSCA認定パーソナルトレーナー資格)保有 / スポーツクラブで約4年間トレーナーとして活動 / パーソナルトレーナーとしても活動 / SNS『Lemon8』フィットネス部門・厳選クリエイター選出
学生時代に神奈川県内の大手スポーツクラブで約4年間、ジムトレーナー / パーソナルトレーナーとして活動。
現在は、筋トレ初心者・ダイエット初心者向けに、無理なく続けられる体づくりを発信しています。
お尻を小さくしたいときは、サイズと筋力を分けて考えよう
筋トレはお尻や脚の筋肉を鍛える方法です。ただ、鍛えるほどヒップの周囲が細くなるとは限りません。服のきつさを変えたいなら、筋トレに加えて、食事・日常の活動・同じ条件で測ったサイズも合わせて見ていきましょう。
スクワットで大きくなることはある?
スクワットやヒップスラストを続けることで、お尻の筋肉が発達することはあります。スクワットとヒップスラストを比較した研究でも、指導下でバーベルを使った両種目による大臀筋の肥大が見られました。
少量の自宅練習とは負荷が違うため、数回動いただけで同じ変化が起きると心配する必要はありません。まずは動きを覚え、サイズを増やしたくない方は、その希望も含めて負荷やセット数を調整していきましょう。
脂肪を減らすには、食事と活動も一緒に
特定の場所の運動と脂肪減少を扱う研究には、方法による違いがあります。男性を対象にした腹部運動の研究では、長時間の腹部運動とランニングを組み合わせて体幹脂肪が減った結果もありますが、女性のお尻を短い自宅筋トレで細くする条件とは異なります。
私は、お尻の回数だけを増やすより、普段の食事と歩く時間も整えながら、筋力づくりを続ける考え方をおすすめします。どの変化を見たいかが決まると、やることも選びやすくなりますよ。
まずは、何を変えたいかを一つ決めよう
| 気になること | まず取り組むこと |
|---|---|
| 服のヒップまわりがきつい | 同じ服や測定条件で確かめ、減量の必要性も含めて食事・活動を見直す。 |
| 立ち上がるなどの動作を楽にしたい | 少量の筋トレで、姿勢と呼吸を保つ練習をする。 |
| 横からの見え方が気になる | 立ち方や撮影角度をそろえて比べる。痛みやしびれ、新しい大きな左右差がある場合は相談する。 |
写真の角度や立ち方だけでも見え方は変わります。形を見て骨盤のゆがみや弱い筋肉を決めつけず、服の着心地や動きやすさも手がかりにしましょう。
低体重、意図しない体重減少、食事制限や体型への強い不安がある方は、さらに減らす前に医師や管理栄養士へ相談してください。
運動を始める前に確認すること
発熱や体調不良、日常動作でも出る痛みがある日は休みましょう。心臓の病気、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、腰・関節の問題、運動に影響する薬がある方は、医療者へ内容や強度を相談してください。未成年、妊娠中・産後、けがの回復中の方も、成人向けメニューをそのまま当てはめず個別に確認します。
運動中の胸痛、めまい、冷や汗、強い筋肉・関節の痛みは中止のサインです。強い症状や、続く・繰り返す症状がある場合は医療機関に相談しましょう(運動時の体調確認)。
自宅でできる、お尻・脚・体幹の筋トレ5種目
初回は椅子スクワット、ヒップリフト、膝つきプランクの3種目から。椅子は5回まで、床の2種目は3呼吸まで保って戻る動作を各1回、いずれも1セットで始めます。
キャスターのない椅子を壁につけ、床種目にはずれにくいマットを用意しましょう。最初に足踏みなどを2〜3分行い、体が冷えて動きにくければ準備を延ばすか、軽い動きだけにします。種目間は1〜2分を目安に、呼吸が落ち着いてから次へ進んでください。
1.椅子スクワット|ゆっくり立って座る
- 足裏が床につき、膝がおおむね直角になる椅子へ浅く座る。足は腰幅程度に開く
- 少し前へ体を傾け、目線を前に向けたまま、ゆっくり立つ
- 膝とつま先の向きをそろえ、静かに座面へ戻る。立って座るまでで1回
座面へ落ちるように戻るなら、回数を減らしましょう。必要なら手で座面を軽く押して補助し、それでも安定しない場合は終了します。
2.ヒップリフト|腰を反らずに持ち上げる
- 仰向けで膝を曲げ、足裏を床につける。腰を強く反らしたり床へ押しつけたりせず、お腹に力を入れる
- お尻を床から上げ、肩・腰・膝がそろうところまでを目安にする。腰を反らして高さを稼がない
- 3呼吸まで保ち、ゆっくり床へ戻す。呼吸は止めず、戻るまでで1回
高く上げるより、肩から膝までの姿勢を大事にしましょう。腰が反る場合は高さを小さくし、保持は1呼吸から試します。
3.立って脚を後ろに上げる
- 安定した椅子の背に両手を添え、体をまっすぐに保つ
- 片脚の膝を伸ばしたまま、後ろへ少し上げる。腰を反らしたり、体を前へ倒したりしない
- 上で長く止めず、ゆっくり元へ戻して1回。足を床につけてから反対の脚へ替える
最初は左右交互に各3回まで。腰を反らして高く蹴り上げるより、小さく動かして元へ戻しましょう。両手で支えてもふらつく場合は、その種目を終えます。
4.立って脚を横に上げる
- 椅子の背に両手を添え、目線を前に向ける
- 背中と腰の位置を保ち、片脚を横へ小さく上げる。上げる側へ上体を傾けない
- 足をゆっくり床へ戻して1回。右・左を交互に行う
こちらも左右交互に各3回まで。上体が傾く場合は動く幅を小さくし、足を静かに戻しましょう。最小の動きでも安定しなければ、その日は省きます。
5.膝つきプランク|呼吸を続けて支える
- うつ伏せから前腕と膝で体を支え、肩の下に肘を置く
- 頭・首・背中をそろえ、お腹に力を入れる。肘と膝を動かさず、互いに近づけるつもりで力を入れる
- 腰を落とさず3呼吸まで保ち、ゆっくり体を下ろして1回
腰が落ちたり息が止まったりする前に体を下ろします。次回は1呼吸から始め、短くしても姿勢が保てなければ種目を省きましょう。
椅子スクワットと立位の脚上げはNHSの自宅筋トレ、ヒップリフトと膝つきプランクはMayo Clinicの体幹運動を参考にしています。動きを小さくして覚え、体力に合わせて進めていきましょう。
週2回のメニューで、無理なく続けよう

厚生労働省の筋力トレーニングの目安でも筋トレは週2〜3日が目安です。まずは間に休む日を置いて、次の2日を予定に入れてみてください。
| 曜日の例 | メニュー | 最初の量 |
|---|---|---|
| 月:A | 椅子スクワット・ヒップリフト・膝つきプランク | 椅子は5回まで、床2種目は各1回まで。各1セット。 |
| 火・水 | 休み。体調がよければ普段の歩行など。 | 疲れや筋肉痛の残り方を見る。 |
| 木:B | 椅子スクワット・立位の後ろ脚上げ・横脚上げ | 椅子は5回まで、脚上げは左右各3回まで。各1セット。 |
| 金〜日 | 休みを基本に、生活の中で無理なく動く。 | 次の週も続けやすい曜日を決める。 |
1回は準備・休憩も含めて20分ほどの枠を空けておくと取り組みやすいです。通常の終了時は、軽い歩行や足踏みへ徐々に落として5分程度の整理運動を取ります。症状で中止したときは整理運動を続けず、安全な姿勢で休み、必要な相談を優先してください。
余裕が出てきたら、一つずつ増やす
姿勢と呼吸を保てて、翌日の生活に疲れや痛みを持ち越していなければ、次回は一つだけ増やしてみましょう。
| 種目 | 増やす目安 |
|---|---|
| 椅子スクワット | 1回ずつ増やし、まず1セット10回まで。 |
| 立位の後ろ脚上げ・横脚上げ | 左右1回ずつ増やし、各5回まで。 |
| ヒップリフト・膝つきプランク | 1〜3呼吸、動作1〜3回の範囲で、保持か回数のどちらかを増やす。 |
少量で余裕が続く場合は、別の日に1種目だけ2セットへ増やす方法もあります。ここでは各2セットまでを区切りに、次は上半身も含めた全身の種目を見直しましょう。サイズを増やしたくない希望も、指導者へ伝えると相談しやすくなります。
途中で姿勢が崩れたらそこで終了し、次回は回数を控えるか動きを小さくします。左右の脚上げは、苦手な側でも安定してできる量を目安にしましょう。疲れや筋肉痛が強い日は休み、次の予定から再開します。
食事と歩く時間も、続けやすく整えよう

サイズを変えたいときも、食事を大きく減らす前に、普段の食べ方で変えやすいことを探してみましょう。
| 普段の食べ方 | 変え方の例 |
|---|---|
| 甘い飲み物が習慣 | 一部を水や無糖のお茶に替える。 |
| ご飯や麺だけで済ませる | 肉・魚・卵・豆腐などの主菜と野菜を加える。 |
| 間食の量が分からない | 食べる分を皿へ出す。 |
| 夕食のご飯を抜くと続かない | 主食も含めて、食事全体の量と組合せを整える。 |
| 運動後に食べる量が増える | 先に用意する食事や間食を決めておく。 |
続けやすい食事の考え方でも、野菜・果物・全粒穀物・たんぱく質源などを組み合わせた食事が大切にされています。主食・主菜・副菜をそろえ、食べる量は体格・活動・健康状態に合わせて調整しましょう。
歩くなら、平らな場所を5分から
普段あまり歩かない方は、会話できる楽な速さで5分ほどから始めてみてください。長ければ1〜2分に短くし、余裕があれば別の日に1〜2分ずつ、まず10分までの範囲で増やします。
痛み、めまい、強い息苦しさが出た場合は中止しましょう。翌日に疲れや痛みが残る場合は量を控えます。
健康な成人の活動の目安では、中強度の有酸素活動を週150分以上、主要な筋群の筋力強化を週2日以上が目安です。短い歩行から慣れて、生活全体の活動を少しずつ増やしていきましょう。
ヒップサイズは、同じ条件で記録しよう
サイズを確かめるなら、例えば2〜4週間ごとに同じ条件で測ると経過を比べやすくなります。毎日の数字を追うより、服の着心地や運動の続けやすさも一緒に見てみてください。
ヒップ周囲の測り方
- 人目のない場所で、伸びにくいメジャーを用意する。素肌か薄い同じような服の上で測り、厚い服は避ける
- 両足をそろえ、左右へ均等に体重をかけて自然に立つ。お尻を強く締めたり、腰を反らしてポーズを取ったりしない
- お尻の最もふくらんだ部分の周囲にメジャーを回す。前後左右で床と水平にし、肌へ食い込ませず沿わせる
- 位置を保ったまま目盛りを読み、日付・測定条件と一緒に記録する。体を大きくひねらないと読めないなら、無理に測らず協力してもらうか、その日は省く
WHOのヒップ周囲の測定手順に合わせ、お尻の最もふくらんだ部分でメジャーを水平にし、締めつけずに測ります。斜めになったりずれたりした場合は位置を直しましょう。
写真を撮るなら、立ち方と距離をそろえる
同じような服、場所、カメラの高さ・距離・角度、明るさで撮ると見比べやすいです。腰を反らしてポーズを変えるより、自然に立った状態を残しましょう。測定や写真が負担になる方は、服の着心地などで確かめる方法もあります。
ヒップ周囲だけでは、脂肪と筋肉のどちらが変わったかまでは分かりません。希望と違う変化が続く場合は、食事と運動の記録も見て、指導者や管理栄養士と調整していきましょう。
道具や宅配食は、使う目的で選ぼう
ヒップバンドは、抵抗を加えたい段階で
自重の動きに慣れて、種目に抵抗を加えたいときはヒップバンドが候補になります。使いたい種目に合う長さ・強度・素材と、装着方法を見比べましょう。今回の5種目はバンドなしで始められます。
使う際は製品の説明書を確認し、傷みがある物は使わず、フォームが崩れるほど強い抵抗は控えます。痛みが出たら中止してください。
宅配食は、忙しい日の食事準備に
調理する時間を取りにくい日は、惣菜や宅配食を使うと準備の負担を減らせます。ご飯付きか、おかずだけかを確認し、自分で用意する物を決めておくと便利です。
1食の量・栄養・味、保管場所に加え、送料込みの料金、単発・定期の違い、配送や解約条件も比べて、生活に合うものを選びましょう。
お尻の筋トレで、よくある疑問
前ももに効くのは間違い?
スクワットはお尻だけでなく、脚の筋肉も使います。前ももを使う感覚だけで失敗と考えず、ゆっくり立って静かに座れるかを確認しましょう。痛みがある場合は中止します。
毎日100回した方が早い?
回数だけを増やすより、今の量で姿勢と呼吸を保ち、翌日に疲れを持ち越さず続けることを優先しましょう。サイズは同じ条件で経過を見ると判断しやすくなります。
横幅や垂れは、筋トレで直せる?
筋力をつける方法はありますが、周囲や輪郭の変わり方には個人差があります。写真の見た目だけで骨盤の問題や必要な種目を決めず、動きやすさも含めて目的を整理しましょう。
まずは、続けられる運動と食事を一つずつ
お尻を小さくしたいときは、筋トレの回数だけでなく、食事・普段の活動・サイズの経過も合わせて見ていきましょう。
今日は椅子とマットの周りを片づけ、今週の筋トレをする2日を決める。食事は飲み物や主菜を一つ見直す。そんな取りかかりやすいところから、自分の生活に合う形を作ってみてください!
