「家でも脚を鍛えたいけれど、スクワットを何回やればいいんだろう?」と迷っていませんか。
動画を探すとランジやブルガリアンスクワットも出てきて、全部やったほうがいいのか、初心者には難しくないのかも気になりますよね。
- 道具なしで始められる脚トレは?
- 太もも・お尻・ふくらはぎをどう組み合わせる?
- 回数を増やすタイミングや休み方は?
本日は、都内外資系企業に勤務しながら、ボディメイクのプロとしても活動している私が、自宅でできる脚トレ8種目と、初めてでも取り組みやすいメニューの組み方を解説していきます!
この記事を書いた人
田中圭介
NSCA-CPT(米国発のNSCA認定パーソナルトレーナー資格)保有 / スポーツクラブで約4年間トレーナーとして活動 / パーソナルトレーナーとしても活動 / SNS『Lemon8』フィットネス部門・厳選クリエイター選出
学生時代に神奈川県内の大手スポーツクラブで約4年間、ジムトレーナー / パーソナルトレーナーとして活動。
現在は、筋トレ初心者・ダイエット初心者向けに、無理なく続けられる体づくりを発信しています。
自宅の脚トレは、まず3つの動きから始めよう
最初は、椅子からの立ち座り・ヒップリフト・支え付きのカーフレイズを、それぞれ5回まで×1セットから始めてみましょう。太もも、お尻、ふくらはぎを使う動きを、道具を増やさずに組み合わせられます。
自重や自宅での筋トレも、筋力を高める手段です。大切なのは、自分の体力に合わせて継続すること。最初から難しい種目をそろえるより、今日できる動きを丁寧に続けたいですね。
| 動き | 開始種目 | 主に使う部位 |
|---|---|---|
| 立つ・しゃがむ | 椅子からの立ち座り | 太もも・お尻 |
| 股関節を伸ばす | ヒップリフト | お尻・脚の後ろ側 |
| かかとを上げる | 支え付きカーフレイズ | ふくらはぎ |
スクワットやランジに慣れてきたら、立ち座りと入れ替えて使います。8種目を一度に行うのではなく、目的と今の動きやすさで選びましょう。
脚トレを始める前に、床と支えを整える
足が滑らず、脚を動かしても家具に当たらない場所を確保します。椅子は肘掛けがなく、安定したものを選び、足裏が床につく高さを確認しましょう。キャスター付き、ぐらつくもの、固定状態の分からない折り畳み式や、物を積み重ねた台は使いません。
始める前は軽く歩くなどして体を動かし、終了後も落ち着いて体調を確認します。ヒップリフトを行う日は、床へ座る・横になる・立ち上がる動きまで無理なくできるか見ておきましょう。
治療中、けがからの復帰、妊娠中・産後、転倒への不安がある場合は、開始前に適した内容を医療者等へ確認してください。痛み・しびれ・めまいを感じたら中止し、続く・繰り返す症状は相談しましょう。
体重をかけられない膝痛、強い腫れ、けがの後の強い痛み、発熱を伴う赤みや腫れは、回数や深さの調整で済ませず、速やかに医療機関へ相談してください。
今回はジャンプを入れず、ゆっくり動くメニューです。住居や床によって音は伝わるので、時間帯や足音にも気を配りましょう。
自宅でできる脚トレ8種目とフォームのコツ
初めてなら1・3・6の組み合わせから。ほかの種目は、慣れてから入れ替える候補として見てください。
1.椅子スクワット|座った姿勢からゆっくり立つ
- 安定した椅子の前寄りに座り、両足を腰幅程度に開いて足裏を床につける
- 体を少し前へ傾け、足で床を押してゆっくり立つ。勢いをつけて跳ね上がらない
- 膝と足先の向きをそろえ、ゆっくり椅子へ戻る。必要なら手を座面への戻りの案内に使う
- 立って座るまでで1回。初回は5回まで×1セット。姿勢を保てなければ途中で終了する
腕の勢いに頼るのではなく、脚で床を押して立つことを意識します。座るときもドスンと落ちず、座面の位置を確かめながら戻りましょう。難しい場合は、次回に回数を減らすか、安定した支えを使う浅いスクワットを検討します。
2.自重スクワット|お尻を後ろへ引いてしゃがむ
- 足を腰幅よりやや広く開き、足裏を床につける。支えを使う場合は動かないものを選ぶ
- お腹を軽く締め、股関節と膝を曲げてお尻を後ろ・下へ動かす
- 膝を足先の方向へ向け、かかとや足裏が浮かず、背中を無理に丸めたり反らしたりしない範囲で止める
- 息を吐きながら立位へ戻って1回。初めて替える日は5回まで×1セットから
お尻を後ろへ引いて下がることを先に覚えましょう。太ももを床と平行にする深さより、かかとが浮かず、落ち着いて戻れる範囲を大切にします。バランスが不安なら、支え付きの浅いスクワットから始められます。
3.ヒップリフト|腰を反らさず、お尻を上げる
- 床へ無理なく出入りできることを確認して仰向けになり、両膝を立てて足裏を床につける
- 背骨を自然な位置に保ち、お腹を軽く締める
- 腰を反らせて高さを稼がず、肩から膝へ体のラインがつながる範囲でお尻を持ち上げる
- ゆっくり下ろして1回。息を止めず、初回は5回まで×1セット
腰を反らせずにお尻を上げるのがコツです。高く上げることより、肩から膝へラインをつなぐイメージを持ちましょう。床が硬い場合は、滑らないマットを敷くと取り組みやすくなります。
4.ランジ|足を前後に置いたまま上下する
- 安定した支えを必要に応じて使い、前後に足を開く。両足を綱渡りのような一直線に狭めず、立位を保てる幅を取る
- 前足の足裏と後ろ足のつま先側で支え、上体を保ちながら両膝を曲げる
- 前膝を前足の方向に保ち、後ろ膝は床へ打ちつけず、制御できる浅さで止める
- 脚で押して元の高さへ戻って1回。同じ前脚で5回まで行い、安定して戻ってから左右を替える
ここでは、足を前後に固定したまま上下する方法です。前へ歩き続けるランジとは違い、足の位置を保って練習できます。初めては右5回まで・左5回までを各1セット。浅い動きから、前足で床を押して戻る感覚をつかみましょう。
5.ブルガリアンスクワット|後ろ足を台に置く
- ぐらつかず滑らない適切な高さの台を選ぶ。折り畳み椅子や積み重ねた物で代用しない
- 支えを確保して後ろ足を台に置き、前足の足裏を床につけ、前脚で安定して支えられる位置を取る
- 上体を保ち、前脚の股関節と膝を曲げて制御できる範囲へ下がる。膝は足先の方向へ向ける
- 前脚で押して戻って1回。終了後は立位を安定させ、支えを使って後ろ足をゆっくり床へ下ろす
後ろ足を高くしたスクワットはバランスも必要です。固定した台と支えを用意でき、後ろ足を乗せる・下ろすところまで安定して行える方の候補にしましょう。初回は重りを持たず、右5回まで・左5回までを各1セットから。不安がある場合は、指導者に出入りも含めて見てもらってください。
6.カーフレイズ|支えを使って両かかとを上げる
- 安定した椅子の背や固定した支えに手を添え、足を腰幅程度に開く
- 両方のかかとを無理のない高さまでゆっくり上げる
- 体が大きく前後へ揺れないようにし、反動を使わず両かかとを床へ戻す
- 上げて下ろすまでで1回。初回は5回まで×1セット
両かかとの上げ下げを、反動を使わずゆっくり行います。最初は床の上で両足を使う形にしましょう。支えがあってもふらつく場合や、足首・足に痛みが出る場合は中止します。
7.サイドランジ|横へ踏み出して戻る
- 足を腰幅程度に開き、片足を横へ無理のない幅で踏み出す
- 踏み出した脚へ体重を移し、お尻を後ろへ引きながらその膝を曲げる。反対の脚は伸ばし気味に保つ
- 両足裏を床につけ、曲げる膝を足先の方向へ保つ。体をねじって深さを作らない
- 踏み出した脚で床を押して元の立位へ戻って1回。同じ側を5回まで行い、休んで反対側へ
横へ踏み出した脚で支え、元の立位へ戻る動きです。お尻を後ろへ引くことと、踏み出した脚で床を押すことを意識しましょう。初回は左右5回までを各1セット、速さを上げずに行います。
8.ダンベルルーマニアンデッドリフト|股関節から体を倒す
- 最初に重りなしで股関節を後ろへ引く動きを確認する。扱える重量がなければ重りを使わない
- 安定した置き場から無理なく持てるダンベルを両手に持ち、足を腰幅程度に開く。腰をねじって床から拾い上げない
- 膝を軽く曲げてその角度を大きく変えず、お尻を後ろへ引く。重りは脚の近くを通す
- 背中や首を自然な位置に保てる範囲で止め、股関節を伸ばして立位へ戻って1回。反り返って終えない
膝を軽く曲げ、お尻を後ろへ引くのがポイントです。床やすねまで下ろすことを目指さず、背中と首を自然に保てるところで戻りましょう。初めては5回まで×1セットで、ヒップリフトと入れ替えます。
この種目は、ダンベルを持ち上げて運ぶ・終わって置くところまで扱える方の候補です。腰に痛みやしびれが出たら中止してください。最小重量と刻み、固定方式、置き場を確認し、無理なく持って戻せる重さを選びましょう。
回数は5回から。慣れたら少しずつ増やそう

まずは少ない回数で、姿勢と呼吸を保つことを優先します。同じ量を落ち着いて終えられ、次回までの日常動作に強い疲れや痛みを残さない日が2回続いたら、次のように進めてみましょう。
| 段階 | 進め方 |
|---|---|
| 開始 | 各5回まで×1セット。左右別の種目は片側ずつ。 |
| 回数を増やす | 安定した日が2回続いたら、次回1〜2回増やし10回まで。 |
| セットを増やす | 10回でも余裕を保てたら2セットへ。左右別なら片側ごとに。 |
回数・重さ・種目を一度に変えず、変えた日は少量で動きを確かめましょう。
片脚ずつの種目は、動きにくい側に合わせて回数を決めます。初めて入れ替える日は、ほかの2種目は各1セットまでにして、脚全体の疲れを見ましょう。
脚に効いている感じが分かりにくいときは?
汗や筋肉痛の強さよりも、同じ動きを安定してできるようになったかを見てください。椅子へゆっくり戻れる、かかとを上げても体が揺れにくいなど、小さな変化もあります。日付・種目・回数と、次回までの体調を簡単に残すと振り返りやすいですね。
5回より前に姿勢が崩れたら、そのセットはそこで終えます。痛みがなければ次回は回数や動く範囲を小さくしてみましょう。膝・腰・股関節に痛みが出た場合は別の種目へ替えて続けず中止し、症状が続く・繰り返す場合は医療者へ相談してください。
週2回の脚トレを、休む日とセットで予定にする

全身の健康づくりでは、筋トレを週2〜3日行うことが目安です。自宅の脚トレは、まず月曜と木曜など、間に休む日を入れた週2回から予定を作ってみましょう。
| 曜日 | 過ごし方 |
|---|---|
| 月曜 | 選んだ3種目を各5回まで×1セット。 |
| 火・水曜 | 脚トレは休み、疲れが取れているか確認。 |
| 木曜 | 同じ種目と量で動きを練習。 |
| 金〜日曜 | 普段の活動を続け、次回までの体調を確認。 |
セットの間は60〜120秒を目安に休み、呼吸と姿勢が落ち着いてから次へ進みます。疲れが取れなければ、その日は終了です。脚を使うスポーツや別の筋トレもしている方は、その疲れも含めて予定を調整してください。
慣れてきたら、使いやすい道具を選ぼう

自重の動きを覚えた後は、ダンベルで負荷を調整する方法もあります。私は、最大重量の大きさだけでなく、最初の重さを丁寧に扱えるか、終わって片づけやすいかを見て選ぶのがおすすめです。
マットは、床との滑りにくさと丸まりにくさ、横になる範囲を見て選びましょう。チューブはお尻の外側を使う動きなどに役立つので、鍛えたい動きに合わせて強度を選びます。
チューブは使用前に傷や裂け、固定状態を確認し、顔や目へ跳ね返る位置を避けてください。製品ごとの伸ばせる範囲や取り付け条件を守り、色だけで他社と同じ強度だと判断しないことも大切です。素材へのアレルギーがある場合は該当素材を避けましょう。
脚を鍛える日も、食事を整えるところから

食事は主食・主菜・副菜を組み合わせることから。例えば、ご飯に魚や卵、野菜のおかずを添えると、たんぱく質だけに偏らず食事を作りやすいですね。
忙しくて調理しにくい日や、食事でたんぱく質を補いにくいときには、プロテインも使えます。1日の食べ方に合わせ、ラベルの1食量・たんぱく質量・エネルギーを見比べて選びましょう。粉末の重さとたんぱく質量は別で、牛乳などで割る場合はその栄養も加わります。
腎臓病などで栄養管理を受けている方、服薬中・治療中の方は、追加する前に医療者へ確認してください。原材料・アレルゲンと使用量を確認し、既知のアレルゲンは避けます。摂取後に症状が出たら中止し、急な呼吸困難などは速やかに救急要請してください。
自宅の脚トレでよくある質問
椅子がない場合や、床に下りられない場合は?
安定した支えがあれば、浅いスクワットから始められます。床への出入りが難しい場合は、ヒップリフトを外して立位でできる動きを選びましょう。支えも確保できない場合は、まず安全に動ける場所を整えてください。
脚トレをすると脚は太くなりますか?
筋肉や見た目の変化は、負荷・継続期間・食事によって変わります。脚の形だけを急いで変えようとするより、立つ・しゃがむ動きが安定してきたかを見て続けましょう。内ももなど特定の場所の脂肪だけを落とす方法として考えるのは避けたいところです。
女性でも同じメニューを使えますか?
性別よりも、運動経験・体調・使える支えに合わせて選びます。初めてなら、立ち座り・ヒップリフト・カーフレイズから動きやすいものを試してみてください。妊娠中・産後や治療中の場合は、個別に適した内容を確認しましょう。
今日決めるのは、最初に行う種目と次の実施日です。少ない回数を丁寧にできるようになると、次に増やす量も選びやすくなります。自分の生活に入れやすい週2回から始めてみましょう!
