「今日は筋トレをしよう」と思っていたのに、仕事が終わるころにはジムへ向かうのが面倒になっている。そんな時は、気合いを入れ直す前に、どこで足が止まっているのかを見てみましょう。
残業・荷物の準備・メニューの単調さのうち、いちばん負担なものを一つ変える。私は、そこから次回の予定を組み直すことをおすすめします。「もっと頑張る」より、何を変えるかがはっきりするからです。
この記事では、都内外資系企業に勤務しながら、ボディメイクのプロとしても活動している私が、筋トレのモチベが上がらない原因を整理し、次にジムへ行くまでの段取りを具体的にお伝えします。
まずは、自分に近いものを選んでください
- 残業で行けない → 移動・着替えまで含めて、通える日を選び直す
- 荷物の準備が面倒 → 次回の必要品を、前日にまとめる
- 同じメニューに飽きた → 試したい種目と、確認したい使い方を一つ決める
体調がすぐれない場合は、先に「休養・相談を優先するサイン」を確認してください。
この記事を書いた人
田中圭介
NSCA-CPT(米国発のNSCA認定パーソナルトレーナー資格)保有 / スポーツクラブで約4年間トレーナーとして活動 / パーソナルトレーナーとしても活動 / SNS『Lemon8』フィットネス部門・厳選クリエイター選出
学生時代に神奈川県内の大手スポーツクラブで約4年間、ジムトレーナー / パーソナルトレーナーとして活動。
現在は、筋トレ初心者・ダイエット初心者向けに、無理なく続けられる体づくりを発信しています。
筋トレのモチベが上がらない原因と対策

同じ「やる気が出ない」でも、時間が足りない人と、ジムで何をするか迷っている人では、変えるところが違います。前回行こうとしてやめた場面を思い出すと、今の自分に必要な工夫を選びやすくなります。
残業が多いなら、筋トレの時間だけで予定を組まない
トレーニングの時間は空いていても、移動や着替えまで入れると間に合わないことがあります。まずは、職場を出てからジムを経由し、帰宅するまでを予定に入れてみてください。
それで夕食や睡眠が後ろへずれ込むなら、仕事が早く終わる日や休日へ移しましょう。毎回残業にぶつかる予定をそのままにして、自分のやる気だけを責める必要はありません。
出かける前に探さないよう、荷物を前日にまとめる
出発する直前にウェアやタオルを探しているなら、次回は前日に一か所へまとめておきましょう。手元にある物を使って、出かける時に迷う部分を減らしていきます。
服、タオル、施設で必要な物がそろっているかを確認します。何が必要かは施設の規則によるため、荷物が負担ならまず必要品を確かめましょう。準備項目の補足は、ジムへ持っていく物の確認リストにもあります。
同じメニューに飽きたら、試したいことを一つ決める
いつも同じ器具を同じ順番で使っていて気が進まないなら、興味のある種目を一つ候補にしてみてください。メニュー全体を入れ替えなくても、「次はこれを教わってみよう」という予定を作れます。
初めての器具は、スタッフや指導者に使い方と負荷を確認してから取り入れます。やり方が分からないことが負担なら、「座る位置はここで合っていますか」「重さはどう選びますか」と、聞きたいことをメモしておきましょう。
次回の日時・内容・終わりを決めよう

「明日は頑張る」だけでは、仕事が終わった時にまた迷ってしまいます。そこで、行動を始めるきっかけと、実際にすること、終えるところまで決めておきましょう。
次の例から、自分の負担に近いものを一つ選んでください。通える時間とメニューを決めて、次のトレーニングにつなげます。
| 困っていること | 行動のきっかけ | 何をして、どこまで進めるか |
|---|---|---|
| 荷物の準備が面倒 | 夕食の片付けが終わったら | 次に使うウェア・タオル・施設の必要品を一か所にまとめる。そろったら準備は完了 |
| 行く時間が曖昧 | 翌日の仕事の予定を確認したら | 移動と着替えも含めて通える時間帯を予定に入れる。帰る時刻も決める |
| 器具の使い方に不安がある | 次回、スタッフに相談できる時間に行ったら | 「この器具の座る位置と動かし方を確認したい」と聞く。教わった内容を確認する |
| 残業で予定が崩れた | その日のジムに間に合わないと分かったら | 別の日の空き時間を確認する。行ける日があれば予定を移し、なければ今回は見送る |
運動する日は、慣れた内容から予定を立てる
使い方を覚えている器具から、次回行う種目と帰る時刻を決めましょう。準備運動や休息の時間も含めて、今の生活に収まる内容にします。
久しぶりで負荷の選び方に迷う時は、以前の重量に戻すことを急がず、指導者に確認してください。
長く続けるためには、目標だけでなく、楽しめる内容と安全に取り組める負荷も大切です。自分に合う種目と負荷を選び、生活の変化に合わせて予定を調整していきましょう。参考:ACSMの筋力トレーニング指針(2026年・健康な成人向け)。
残業の日の代案も、あらかじめ用意する
「定時に退社できたらジムへ。遅くなったら、今週の別の日に移す」というように、行けない場合まで決めておくと、予定を立て直せます。
休養・相談を優先するサイン

段取りの工夫で変えられることと、体調への対応は分けて考えましょう。痛みや不調を、やる気の問題として押し切らないことが大切です。
運動中に体調の異変があれば中止する
胸の痛み、動悸、めまい、ふらつき、いつもと違う強い疲れ、関節や筋肉の強い痛みなどが出たら、その場で運動を中止してください。症状が続く、繰り返す、日常生活にも支障がある場合は医療機関へ相談します。
休んでも疲れが取れず、生活にも影響している時
理由の分からない疲れが続く、休んでも改善しない、仕事や家事がつらいといった場合は、医療機関へ相談してください。いつから続いているか、眠れているか、ほかに気になる症状があるかを伝えましょう。参考:NHS:疲労の相談の目安。
気分の落ち込みや、興味を持てない状態が続く時
筋トレ以外のことも楽しめず、睡眠・食欲・集中力などにも影響が出ているなら、医師や心理職などへ相談しましょう。ジムの予定を変えることだけで解決しようとせず、困っている状態をそのまま伝えてください。参考:WHO:うつ病の症状と支援。
病気やけがの後に再開する時は、症状や回復の様子、治療上の指示を優先します。休んだ日数だけで、元のメニューへ戻す時期を決めないでください。
今の生活に合うジムと目標

通いにくさが残るなら、施設の条件を見直す
準備をしても通えない状態が続くなら、距離・営業時間・混雑のどれが負担なのかを確認しましょう。今のジムで利用する時間帯を変える、通う回数を見直す、いったん休会するなど、契約を変える前に検討できることもあります。
それでも施設の条件が合わず、変更を検討する場合は、通いやすさ・時間帯・費用などの確認項目を補足にできます。料金や休会・退会条件は自分の契約先で確認してください。
以前の目標が、今も自分の目標かを確かめる
以前は「体重を落とすこと」が目標でも、今は「仕事のある週も続けられること」や「新しい器具を使いこなせること」にやりがいを感じるかもしれません。今の自分が楽しみにできる目標へ置き直すと、次に取り組むことも決めやすくなります。
一緒に通う人や音楽は、自分が楽しめる範囲で取り入れる
一人では予定を決めにくいなら、友人と通う日を相談してみるのも一つの方法です。それぞれの目的や体調に合う負荷で取り組みましょう。
好きな音楽や動画を気分の切り替えに使ってもよいですし、SNSで他人の体型や記録を見てつらくなるなら、少し距離を置いてみてください。
再開できなかったときの見直し方
予定どおりに行けなかった時は、「また続かなかった」で終わらせず、どこで予定が崩れたかを確認しましょう。次回変えるところが見つかれば、その予定は見直しに使えます。
準備・移動・メニューのどこが負担だったかを見る
- 荷物は用意できたが、残業で行けなかった → 準備を増やすのではなく、通う日を変更する
- ジムには着いたが、何をするか迷った → 次回の種目を決めるか、スタッフに質問する
- 運動後の疲れで、翌日の仕事がつらかった → 時間帯や運動の負担を見直す
行けた日は、帰宅後や翌日の疲れも振り返ってみてください。仕事や家事まで無理なくこなせたかを確かめると、次回の時間帯や運動量を考える材料になります。
記録するなら、次の予定に役立つ一言を残す
「着替えを探して出発が遅れた」「帰り道のジムなら寄れそう」など、気づいたことを一言残します。
筋トレのモチベに関するよくある質問

体調は悪くないけれど、何となく面倒な日は?
どの場面が面倒かを一つ選びましょう。準備や使い方に問題がなければ、行う種目と帰る時刻を決めてジムへ向かってみてください。
トレーナーや新しいジムへ申し込むべき?
器具の使い方やメニューに迷うなら、今のジムで受けられる説明やトレーナーへの相談が役立ちます。距離や営業時間が負担なら、普段の生活で通いやすい施設への変更を検討しましょう。困っていることに合わせて選ぶと、必要なサポートが見えてきます。
まとめ|次回に向けて一つ変えよう
筋トレのモチベが上がらない時は、今の生活で何が負担になっているかを整理してみてください。次に変えるところを一つ選びましょう。
- 残業が多いなら、移動と着替えまで含めて通える日を選ぶ
- 準備が面倒なら、次回の必要品を前日にまとめる
- 単調さや不安があるなら、試したい種目や質問を一つ決める
- 予定が崩れたら、止まった場所に合わせて次回の段取りを変える
「明日の夕食後に荷物をまとめる」「次はスタッフに器具の使い方を聞く」。ここまで決まれば、次にすることがはっきりします。今の生活に合う予定から、もう一度始めてみましょう。
